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| 院長の紹介 |
医療にたずさわるということについて
医療にたずさわるものにとって一番大切なことは、診療上や、検査あるいは治療を行うときに、いくつかある方法の中からなにを選ぶかという場合に、患者さんの立場に立って物事を考え判断しなければならないということである。
言い換えれば、自分が患者であったら、どうしてもらいたいかを考え、判断しなければならないということである。 それには、詳細に観察し、熟慮し、適切な判断を下し、その上で実行に移し、さらにその結果について、常に反省することが必要であり、これらがうまくかみ合って初めて相手の身になって考え、行動することが出来るようになるということである。
外科治療の第一の目的は、患者さんの苦痛を取り除き、病気を治療することにある。 つまり手術は、医師の興味のためでも、学問の進歩のためでもなく、あくまで患者さんの幸福のために行うべきものである。
外科医は、適切な自意識の元に手術適応の妥当性、手術適応の的確性、各種器具の適正な使用法及びこれらを統括する知的活動を駆使し、患者さんから信頼にこたえる手法を正しく行使し、新鮮な初心を忘れないことが大切で、このようなことに留意すれば、本来、医事紛争などに巻き込まれる余地はないはずである。
孔子の『論語』の中に『 己所不欲、勿施於人 』( 己の欲せざる事、人に施す事なかれ。)という短い文章がある。
これはすなわち、「自分が、他の人からやって欲しくないこと は、その人にもやってはいけない。」という意味である。
このことを片時も忘れずに医療にあたらなければならないと思う。

医療法人大井医院 理事長 大井康之
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